トンボとアゲハ蝶で遊んでみよう
今回は昆虫の世界で遊んでみましょう。
作品はまずはdekokakakaさん。いつもありがとうございます。
dさん(省略してごめんなさい)の、その発想の豊かさにはいつも驚かされるのですが
それにも増して、言葉を「音」として捉えて、そしてそれをうまく組み立てていくというところが、私はdさんの作品に大いに惹かれているところです。
リズムもわざと外して、音楽で言うところの不協和音のような座りの悪さを意図的に(意図していないとおっしゃっていましたが)散らしているときもありますし。
ということで、まずはdekokakakaさん。
題は「とんぼのめがね」
赤とんぼ もういるね めがねかけてた かけてるよ とんぼだもの
ええっ ほんと 題に書いてあるでしょう とんぼのめがねって そうだね
題に大々的に書いてあるものね そうにちがいないね
でもメガネって掛けられるのかなぁ とんぼって
やってやれないことはないんだよ
私の題に不可能はないんだから ぷっ
赤いメガネかけてたね
おめがねかなってね ぴっ
赤とんぼは赤いメガネ ふんふん
青とんぼは青いメガネ ふんふん
・・・・・・・・・・・・・・・by dekokakakaさん
いやはや、まさにdさんの真骨頂って感じです。
なんというのでしょう。絵本の世界を言葉で表しているような、そんな気がします。
可愛らしいし幻想的ですし。dさんならではの世界感
さて次は私の番。題材はアゲハ蝶。
個人的には蝶は嫌いなんですが。あのムニュムニュとした腹節がダメ。
イモムシと全く同じです。幼虫の体に羽根が生えただけでしょう。
ま、気を取り直して。
題は「アゲハの舞う頃」
ひらり と やって来て ふわり と 花に舞う
足を着けただけで 花には止まらないんだね
深い色に光る紫と キラキラと光る黄色のコントラスト
貴女が起こした風は どこか知らない場所で大きな木を揺らすことだろう
貴女が吸った蜜は どこか遠くで甘露となって心に沁み入ることだろう
出会う前から 貴女はアゲハ蝶だった
僕の見えない場所で羽ばたいていた
暗い森のなかで ずっと羽根を煌めかせて舞っていたんだね
・・・・・・・・・・・・・・・by 社会不適合オヤジⅡ
アゲハって不思議
気が付くとそばにいるんです。突然ひらひらと現れて来ます。
どこから来たかわからないうちに、近くの花に止まります。
人と人もそうなのかもしれません。
気が付いたら近くにいた。美しく光る鱗粉を魅せつけて
というわけで今回は昆虫2題
梅雨も開け始めていよいよ本格的な夏がやってきます。
次はカーン!と晴れた夏をテーマにしましょうか。
今回もご覧頂き、ありがとうございました。
どうぞたくさんの皆様のご投稿をお待ちしております。
『和歌で遊ぼう!』主宰 拝
2コメント
2016.07.27 00:47
2016.07.26 22:26