藤の花

いつの間にか藤の花の季節です。

風に揺られミツバチが舞い、少し強くなってきた梅雨の前の陽射しも和らげてくれる藤棚の下。

甘い香りに包まれていると不思議な時間に浸っているかのようですね。

今回は「散りゆく藤の花」で俳句を弄してみました。

君と行く社に散りて藤の花

(きみといく やしろにちりて ふじのはな)

はらはらと散る藤の花を踏みしめて昇る石段

両側には垂れる藤の枝が風に揺れている

互いに無言で歩くけれど、聞こえるのは藤花が散るかすかな音だけ

静けさや蜂の羽音に散るは藤

(しずけさや はちのはおとに ちるはふじ)

静かな藤棚の下を歩くと蜜を求めて飛来する蜜蜂がいる

盛りをわずかに過ぎた藤の花は、その蜜蜂の羽音でさえ花を散らしているかのようだ。



藤の実の一つ弾ける昼下がり

(ふじのみの ひとつはじける ひるさがり)

静かな昼下がり。小さく弾ける音に耳をすませば、どうやら藤の実が爆ぜたようだ。

なにもない午後、ゆっくりとした時間の中で藤の実が弾ける音を聞く幸せ。



盛り過ぎ藤棚露わ透ける青

(さかりすぎ ふじだなあらわ すけるあお)

もう藤の花も終わろうとしている。空を隠していた藤棚にも青空が見え始めている。

梅雨が来るのももう僅かであろう。花を散らす風もいくらか湿気を帯びているようだ。



竹箒集めて藤の花清し

(やけぼうき あつめてふじの はなきよし)

地面に散った藤の花を竹箒で掃き集める。

その薄紫色の小さな花はたとえちったあとでも綺麗なままでそこにある。

散ってさえ尚、清廉な藤の花に、想いを込めて咲いたことの気高さを見るようです。


今回はすべて私が詠んだ作品でのみ、更新しました。

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主宰・ 社会不適合オヤジⅡ拝



和歌で遊ぼう!

心にうつりゆくよしなしごとを そこはかとなく書き付くれば

2コメント

  • 1000 / 1000

  • @ぴーコメントありがとうございます。 え~?こわごわと、ですか~? 僕の方こそこわごわとやってるんですよ、だって俳句とか何も勉強しないでやってるんだもの。 きちんと勉強している人から見たら鼻で笑われそうですもの(笑) 時々おこしくださいね。 更新は不定期ですが、更新したらブログで報告しますから。 ぴーさんも投稿してくださいね、お気軽に是非(^_^)/
  • ぴー

    2018.04.23 23:22

    おはようございます。 こわごわと入っちゃいました(笑) ここは初めての知らない世界であり 興味ある世界でもありそうです。 オヤジさんでは失礼だとは 思いましたが オヤジさん! ありがとう( ◠‿◠ ) たまに遊びに伺いますね(๑・̑◡・̑๑)