初夏の詩 散文・俳句で遊ぶ

今回はまた新しい方から投稿をいただきました。

私の相互読者さんでdekokakakaさんというH.Nです。


まずはdekokakakaさんの作品から。

風のせい 光の加減 夏の精

(かぜのせい ひかりのかげん なつのせい・・・by dekokakaka)

きらめくような絹雲が風に寄せられて形を変え、ある瞬間にエンジェルのような姿へと。

ご自身の気持ちが天に反映されたかのような驚きを感じますね。


もう一句dekokakakaさんの作品

今日あたり 紫陽花の色 出会えそう

(きょうあたり あじさいのいろ であえそう・・・by dekokakaka)


紫陽花の色、とはこれまた色々と考えさせられます。

移り気?こころがわり?それとも・・・

出会うことの予感とは、もしかして期待しているのでしょうか。


そしてもう一句。これはdekokakakaさんがお詠みになった五七五に、私が下の句を七七と加え、短歌にしたものです。「想いは遥か 天空の街」が私の加えた部分です。


木々の音 ざわめく光 夏の精 思いは遥か 天空の街

これは実験的な行為。

こんなことも出来ますよ、という見本で作りました。ご希望があれば一生懸命考えさせていただきますので、どうぞお寄せください。

 

さて最後は私。今回は俳句二首です。



梅雨寒に 訊くやその名を 傘かしげ

(つゆざむに きくやそのなを かさかしげ・・・by 社会不適合オヤジⅡ)

気になるその人の名を尋ねた時、他の人に聞こえるのが恥ずかしく、そしてそんな顔を見られるのも照れくさく、思わず傘をかしげてしまった。

初々しい、けれど梅雨があければ開放的な夏がやって来る。そんな晴れやかな季節を前に弾む心を隠すかのように、傘を傾けて。



恋時雨 色つき染めた 巴旦杏

(こいしぐれ いろつきはじめた はたんきょう・・・by 社会不適合オヤジⅡ)

巴旦杏の季節です。その甘酸っぱいそしてジューシーな風味は、まるで初恋のときめきのような味わいを想像させます。

恋しい心が心に雨を降らせて、それは甘酸っぱい巴旦杏の実が赤く色づき始めたような初々しさを感じさせます。



さて今回はボリュームが大きくて嬉しいことです。

いつもたくさんの作品をお寄せくださると本当に嬉しいのですが。

皆様のご参加をお待ちしております。


『和歌で遊ぼう!』主宰 社会不適合オヤジⅡ



和歌で遊ぼう!

心にうつりゆくよしなしごとを そこはかとなく書き付くれば

2コメント

  • 1000 / 1000

  • @dekokakakaコメントありがとうございます。 短歌も俳句も散文詩も全く自己流の私こそ、こんなサイトを作っていることが不思議で堪りません。 なぜこんな大それたことをしてるんだろうって。 でもdekokakakaさんも華苑さんもセンシティブなお心を表現してくださって、しかもそれぞれがそれぞれの表現方法で自由闊達に筆を走らせてらっしゃらる姿がありありと伺えます。 こういうのが好きです。形になった文章の魅力もさることながら、形にしている時の心情までが伺える文章を目にするのが好きです。 dさんの歌に下の句をつけたのは、ああすることで空間も情景も、そして心情ももっともっと広がるのではないかって勝手に思ったんです。 言葉というものは人間が得た能力の中で最も優れた表現方法ではないかと思ってます。 それを耳からではなく目からの情報で相手の心に入り込ませるなんて、もう芸術の域だと思わざるを得ません。 非常に高度なそして高尚な行為、創作行為だと思っています。 これからも是非dekokakakaさんならではの世界をお見せください。 ここにお載せすることをおゆるしくださって、僕は大変感謝しております。 ありがとうございます。
  • dekokakaka

    2016.07.24 22:34

    dです (人''▽`)ありがとう☆ね dのところ自分の所に載ってるのは、ちじ困っているのに、此処に載せていただいて、気持ちの良い風に吹かれて大きく膨らんで、素敵な酔い心地です まさかこんな風に晴れがましく、此処にて展覧さ背ていただくなんて思いもしなかったので、とっても嬉しいです! ふてきさんはdの子供っぽい詩の中に悠久を見つけて下さってるのね! 有り難いです! 何もかも童話的に成って欲しいばばのdですので! 此れからも機会が有ったら此処に載せて貰えたら嬉しいです よろしくね いつも(人''▽`)ありがとう☆ね