雲と私と散文と

さて今回は『雲」をテーマにお送りいたしましょう。

高い空の上にぽつんと浮かぶ雲

空一面を覆う雨雲

日々空を見上げて思う私と散文との作品たちです

まずはリディさんの作品からお送りしましょう。


題:『雲だけが知る運命』


流れ行く雲のように

私は翼を広げて飛び立つ

どこへ向かっているのかは分からない

出会えた場所こそが本当の場所

これは雲だけが知る運命なのだと

・・・・・・・・・・・・・・・by リディさん

そしてもう一篇

夏の暑い日 

ふと見上げた白い雲 どこへ向かっているのか 

それさえも分からないまま 夏の季節は終わる


秋の夕暮れ

暑い夏の季節に見た 白い雲が流れて行く

何も考えずに流れ行く 愛するあなたの元へ


冷たい風は 旅路の証

あなたの元に着いたら

私を抱きしめて欲しい

・・・・・・・・・・・・・・・by リディさん


これから大きな空に羽ばたく世代のリディさん。

歩き続けるその先に不安や畏れはお有りなのでしょう

不安の中にも己の行く末を見出そうとする精神力の強さが心地よいです。


さて次はdekokakakaさん。

いつもながらリズミカルで早い展開に惹きこまれます。


題:『空の移動』

あれっ

さっき此処に居たんだよ

あの可愛い雲さん もういないよ

速いね歩くの 歩くの?

そうだよ お空を歩いているよね

乗って見たいよね

どの位速いかね

落ちたら大変だね

雲さんって捕まるとこあるかね

捕まるとこ捜さなきゃね

・・・・・・・・・・・・・・・・・by dekokakakaさん

いつものdekokakakaさんのふわふわした作風です。

どこか夢物語のようで、でもそれは空を見上げるご自身の心の風景でもあって。

雲に乗るって誰もが一度夢見たこと。

こんな風に声をかけたら、本当に雲もこっちを振り向いてくれそうです。


さて最後は私。

題:『天空を翔ける』

君は雲の上を見たことがあるかい

遮るものなど何もない 

広い広い海のような雲を 君は見たことがあるかい

見上げればそこには漆黒の空

さらなる無限の広がりも見ることができる

あんなに大きく見えた雲だけど 薄いヴェールのように心許ない


僕らはこの深い底の地面に暮らしてる

広い広い空という無限の広がりを天に抱いて

僕らは空の底で愛しあい 憎み 誤解し合い そして抱きあう


君は雲の上を見たことがあるかい

僕らの世界のそのまた上を

君は見たことがあるかい

・・・・・・・・・・・・・・・・・by 社会不適合オヤジⅡ


雲海の果てに太陽が輝く情景を見たことがあります。

雲の波は無限に広く、頭上の空間は漆黒の空でした。

僕らは空の底に住んでいる

僕はその時そう実感したんです。



今回は雲をテーマにお送りいたしました。

ご興味をお持ちの方はお気軽にご参加くださいませ。

沢山の皆様のご参加をお待ちしております。


*************主宰 社会不適合オヤジⅡ拝

和歌で遊ぼう!

心にうつりゆくよしなしごとを そこはかとなく書き付くれば

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